北部図書館 「図書館で楽しく学ぼう!回想法」第2回目

  • イベント
  • 掲載日2024年9月22日

9月19日(木曜日)、第2回目の講座を開催しました。

本日の講師も中嶋惠美子先生です。

まず、第1回目と2回目との緊張感の違いを感じてください、とのことでした。
回想法を実際行うとき、初回は参加できなかったけれど、
2回目からは参加できたかたの感じかたを知っておきましょう、とのこと。

今回は回想法の準備とグループサイズの違いについて学びました。

回想法の準備は、まず目的(会の目的、参加者の目的)を決めるところから始まります。
次に参加者を決めます。例として独り暮らしの方、生まれも育ちも三郷の方、
男性のみ、先着順などです。

それから、参加者や家族の同意を得て、参加者の情報収集を行います。
地域で行う場合は事前の情報収集は難しいので、会が始まってから
ご自身でお話していただきます。(出身地など)

招待状や参加簿の作成も必要です。

招待状や参加簿

招待状をいただくことが、高齢者は少ないので喜ばれます。
また、参加簿は目で見てどのくらい参加したのか一目でわかり、
後に残るので宝物にするかたもいらっしゃるそうです。

会場の準備や席順も考えます。進行役の座席は時計が見える位置だと
時間配分を見ながら会を進行できます。

回想法の特徴としてテーマと道具を使うことは前回お話しいただきました。

テーマのないお話会は井戸端会議です。グループに一つの方向性をつけたり、
話題の糸口を提供する時にテーマは必要です。

年代に沿ったテーマや個人の成長に伴う、時系列的なテーマと、
季節や行事、昔の作業の話をする非時系列的なテーマがあります。

テーマの一例として、幼年期に住んでいた家や遊びのこと、学童期には学校生活やお手伝い、
青年期の趣味やスポーツ、仕事など。
そして最終回は現在とこれからのことをテーマにします。
回想法での一番のキーワードは「昔の思い出をこれからと今の生活に活かす」ということだからです。

またもうひとつの回想法の特徴として道具を使うことがあります。
お手玉や古い写真、教科書、黒電話、などなど。
物を介しての方が話しやすいからです。
その際、五感を活かした道具を用意するとよいそうです。

古い道具を使います

回想法を実施する際、スタッフの注意点としては、お話を無理に聞き出そうとしない、
グループ全体に「伝え返し」「受けて広げる」を意識するように、
参加者の聴力をカバーするように大きな仕草を心がけることが必要、とのお話がありました。

体験学習ではグループサイズによって、話しやすさがどのように違うのか、を体験しました。
2人のとき、4人のとき、10人のとき、全員のとき、と、
同じテーマでお話するにしても、話しやすさが違うことがわかりました。

8人の時 19人の時

来週はお休みで、次回は10月3日(木曜日)です。そろそろ涼しくなって欲しいですね。
次回もお元気でお会いしましょう。