図書館が開いたら読みたい子どもの本・その5
三郷市図書館は現在休館中で、ご不便をおかけしております。
本を借りていただくことはできませんが、 児童書担当の職員が、
リレー形式でおすすめの本を紹介します。
「読んでみたい!」と思う本があったらメモをして、
開館までの楽しみにしていただければと思います。
では、市立図書館から5冊めの本を紹介します。
今回おすすめする本は 『11をさがして』(93ギ)
パトリシア・ライリー・ギフ 作 岡本さゆり 訳 佐竹美保 絵
2010年 文研出版 です。
ディスレクシアという学習障害を知っていますか?
11歳になるサムは、ディスレクシアで、字を読もうとすると
線が黒いクモみたいに動いているように見え、読むことができません。
サムはあるとき、屋根裏部屋で古い新聞記事を見つけます。
そこに、幼いころの自分の写真が載っていて、何が書いてあるのか
知りたいと思うのですが、ほとんど読めません。
行方不明という言葉と、自分の名前だけは分かりましたが、
名字が違っていました。
サムは、一緒にくらす大好きなおじいちゃんと、血がつながっていないのではないか?
という疑問を持ち始めます。本当のことを知りたいと思ったサムは、
おじいちゃんに分からないように、自分の記憶をたどったり、
転校生のキャロラインの助けを借りて、真実に近づこうとするのですが…。
サムが、なかなか真実にたどりつけないところが、もどかしいのですが、
それも、相手を思いやるがためにそうなってしまったり、
一緒に行動するキャロラインとの友達関係など、
予想外にあたたかな気持ちにさせられる1冊です。
そして、11とはいったい何のことなのか?読むと分かります。
図書館では、図書館では本をきれいにしたり、新しい本をじゅんびしたりして、
いつかまた皆さんに、元気に来てもらえる日を待っています。
その時にはこのブログを、本を選ぶさんこうにしてもらえるとうれしいです。
(三郷市立図書館)
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