図書館が開いたら読みたい子どもの本・その8
三郷市図書館は現在休館中で、ご不便をおかけしております。
今は本を借りていただくことはできませんが、
児童書担当の職員が、 リレー形式でおすすめの本を紹介します。
「読んでみたい!」と思う本があったらメモをして、
開館までの楽しみにしていただければと思います。
では、市立図書館から10冊めの本を紹介します。
今回おすすめする本は 『さよなら、おばけ団地』(91フジ)
藤重ヒカル作 浜野史子絵 福音館書店 です。
60年前からある古い団地、「桜が谷団地」は
住む人がへり始め、団地全部をとりこわして
新しいまちを作る計画が持ち上がっています。
この「桜が谷団地」のもう一つのよび名は「おばけ団地」。
子どもをさらって給水塔の上に連れていく「黒マントの男」や
子どもたちのゆうれい「おくりっこ」のうわさが
団地に住む人の間に広がっていたのです……。
ここまで読んで「こわい話かな……?こわいのはにがて!」と思った人、
安心してください!
団地の子どもたちは「黒マントの男」や「おくりっこ」に 出会うのですが、
それはおばけやゆうれいではない、ふしぎな存在。
長い間色々な人に伝えられていくうちに、 こわいうわさ話に変えられていったようなのです。
この本には団地でおこる五つのふしぎなできごとが書かれていますが、
私は特に、「シャボン玉を吹いているゆうれい」のうわさを聞いて
子どもたちが探しに行くと、昔団地に住んでいたおじいさんとおばあさんも
その「ゆうれい(ではない、ふしぎな何か)」を待っていて……という
「十三号住宅」の話が好きです。
小学校中学年から楽しめますが、大人のかたにもおすすめしたいです。
図書館では、図書館では本をきれいにしたり、新しい本をじゅんびしたりして、
いつかまた皆さんに、元気に来てもらえる日を待っています。
その時にはこのブログを、本を選ぶさんこうにしてもらえるとうれしいです。
(三郷市立図書館)
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